市場動向詳細

【展示会レポート】JECA FAIR 2019(第67回電設工業展)

TechEyesOnline取材班(TEO)は2019年5月22日(水)~24日(金)に東京ビックサイトの西1・2ホールで開催されたJECA FAIR(ジェカ フェア)を回りました。電気設備関係者が一堂に集う、機器、資材、工具、施工技術に関する国内最大の電気設備総合展示会です。現場用の計測器もほとんど全てのメーカが出展します。20社以上の現場電気測定器の中から特徴のある3社を取材しました。配電盤・開閉器と探査・測定器の両方のメーカである戸上電機製作所の太陽光発電システム保守用測定器、ケーブルテスタの雄フルーク・ネットワークスの産業イーサネット対応の適合試験やPoE能力検証試験、環境・温度から工業設備まで現場測定器をラインナップするカスタムの防塵防水DMM、それぞれ新製品をご紹介します。
《JECA FAIR2019は展示会場内の撮影が一切禁止のため、出展社から後日提供された画像を掲載しています》

❶ 株式会社戸上電機製作所 ❷ フルーク・ネットワークス社 ❸ 株式会社カスタム

太陽電池パネルの故障箇所を特定する測定器

製品名: ストリングトレーサ SPST-A/B 、セルラインチェッカ SPLC-A
会社名: 株式会社戸上電機製作所
説明者: 営業本部 営業統括部 営業企画グループ 中山 雄貴氏
技術本部 製品開発部 電子開発グループ 西村 直純氏

中山氏:当社は「世界初の昼夜間自動配電装置」の製造販売から始まったメーカで、現在は配電・制御機器の総合メーカとして多様化するエネルギーの安定供給に貢献する一方、海外のインフラ整備にも力を発揮しています。今回は太陽電池故障箇所特定装置のPV(※)ドクターシリーズを前面に展示しています。

西村氏:ソーラーパネル施工時の導通確認や、保守に使われるストリングトレーサA形、B形とセルラインチェッカ3機種を展示しています。ソーラーパネル1枚をモジュール、モジュールが何枚か連なっている状態をストリングといいます。ストリングは接続箱の中にある開閉器端子まで配線でつながっています。ストリングトレーサは開閉器端子につながっているストリングのI-V特性(※)を測定して異常ストリングを特定します。特定した後は、セルラインチェッカを使って異常ストリングに接続されているモジュールの異常個所を更に細かく特定していきます。

会員登録 (無料) が必要です

この記事は会員限定です。
続きをお読みいただくには会員登録が必要です。