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パワエレ技術者の育成とパワエレ業界の発展に尽力していく! Mywayプラスが技術者教育について語る


今後はパワエレ協会の活動を通じてパワエレ業界の発展に尽力する


Q:毎年開催のイベント、PSIMユーザ会について教えてください
PSIMユーザ会は、回路シミュレータPSIMをご利用いただいているユーザさまを対象として毎年参加費無料で開催しています。今年から新しい試みとして一般社団法人日本パワーエレクトロニクス協会主催の「パワエレ技術者育成フォーラム」を併設し、2系統のセッションとしました。現在急速に普及しつつあるHILSの体験セミナーなども開催したため、今年は例年の倍以上となる約230名の方々にご参加いただきました。最新の技術動向や教育手法について著名な先生方にご講演を、企業の展示エリアでは各社のパワエレ製品を展示いただきました。講演会のあとは交流会を開催し、技術者間の親睦を深めていただきました。このイベントは規模を拡大して来年も開催します。

相薗氏2

相薗氏は、一般社団法人日本パワーエレクトロニクス協会の理事長も務める

Q:電気学会の大会に出展しているのはなぜですか?
当社は最先端のパワエレ研究に従事している大学の先生方からご要望をいただき、製品をご提供することで技術力と製品力を高めてきました。更に、大学の先生方から企業の方々に製品をご紹介いただくことにより、売上を拡大してきました。このため、大学の先生方の活動にご協力することは当社にとって大切な活動と考えており、毎年電気学会が主催・協賛する多数の学会に出展させていただいております。毎年出展を続けていることで、先生方から率直なご意見をいただいており、今後も学会活動には積極的に参加させていただきたいと考えています。

Q:御社は受託開発もやっていますね
経営効率を考えると、利益率の高い標準製品の開発・販売に専念すべきですが、技術的に難しいご要求をいただく受託開発から新しい技術やヒット製品が生まれると考えています。現在、当社の受託開発の割合は低くなっていますが、今後は売上高の3割程度にしていきたいと考えています。元々当社は受託開発から始まったベンチャー企業です。5年前には、当時珍しかったSiC(※)デバイスを搭載したインバータを世界に先駆けて実用化し、非常に多くの引き合いをいただきました。受託開発を積極的にお引き受けしたことによる成果であると考えています。
※SiC:Silicon Carbideエスアイシー、炭化ケイ素、現在の半導体はSi(シリコン)を原材料にしているがSiCはSiより性能が良いためパワー半導体を小型化できる。数年前から商用製品が出はじめている。

一般社団法人日本パワーエレクトロニクス協会のご案内

一般社団法人日本パワーエレクトロニクス協会のご案内

Q:ところで、オフィスイメージをWeb上で公開しているのはなぜですか?
創業者である当社の代表取締役は、「大学の研究室」のような自由でオープンな社風を目指しています。このため、競合他社に対してもオープンな姿勢で製品供給を行っており、セミナーにも参加いただいております。オフィスイメージのWeb公開についても、特に狙いがある訳ではなく、当社のオープンな社風の表れと捉えてください。

Q:最後に、今後のセミナー計画や、展望をお聞かせください
当社では様々なセミナーを開催してきましたが、今後は一般社団法人日本パワーエレクトロニクス協会(以下、パワエレ協会)にセミナー事業を移管していく計画です。セミナー事業は、第三者的な立場で行った方が多くの企業の方々に参画いただけ、より業界の発展に貢献できると考えています。このため、パワエレ業界を発展させたいという志を同じくするする先生方や大企業の幹部の皆さまとともに、パワエレ協会の立ち上げを進めています。パワエレ協会の設立目的は、パワエレ技術者の育成とパワエレ業界の発展に貢献することです。これらの目的を達成するため、尽力して参ります。

パワエレ協会では、パワエレ技術者にとって価値ある様々な教育サービスを提供しています。技術者の方々が目標を持ち、楽しんでスキルアップに取り組めるよう、分かり易いeラーニング教材や試験問題の提供、技術者が交流できるコミュニティーサイトの運営などを行っています。セミナーの種類や開催回数も増やしていく予定であり、今後のパワエレ協会の活動にご期待いただきたいと思います。

ーーーーーーーーーーおわり


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