市場動向詳細

パワエレ技術者の育成とパワエレ業界の発展に尽力していく! Mywayプラスが技術者教育について語る


技術者教育に対する強い市場ニーズに貢献していく


Q:どんなセミナーを開催されていますか?
PSIMトレーニングセミナーのほかに、大学の先生方に講師をお願いしているパワエレアカデミックセミナー、製品設計の経験がある技術者に講師をお願いしているパワエレ技術セミナーなどがあります。開催回数が多いのは、パワエレ技術セミナーです。例えば、琉球大学で講師をしておられる横関先生(EnergyChord代表)の講座では、技術者としての「直感力を養う」ことを目的とした回路や制御に関するセミナーを行っています。セミナーの中でPSIMを使った演習問題も行い、非常に人気です。

セミナーのテーマは私たちで基本的に考えていますが、お客さまからご要望いただいたテーマで開催しているセミナーもあります。自動車メーカでは機械系出身の技術者であるにも関わらず、パワエレ製品の開発に従事される方が増えているため、導入教育の位置付けでパワエレ技術セミナーを受けていただくケースが増えています。

Q:セミナーの開催頻度、会場、規模について教えてください
パワエレ技術セミナーは、東京・名古屋・大阪などの大都市において毎月開催してきました。参加者は約20名です。パワエレ技術セミナーでは実機を使った演習を行うため、同時に20人以上の受講は難しい状況です。大都市でのセミナー受講が難しい技術者のために、インターネットを使って学習できるeラーニング教材も提供しています。このほかに、お客さまからのご要望により、企業に出張して行うセミナーもほぼ毎週実施しています。

Q:セミナー講師陣の外部の先生たちには、どのようにご依頼されているのでしょうか?
当社では、パワエレの技術開発に取り組む方々に開発ツールをご提供しているため、大学や企業の多くのパワエレ関係者と幅広いお付き合いがあります。この人脈を活かし、外部のセミナー講師を依頼しています。例えば、パワエレ研究の世界的権威である赤木先生(東京工業大学 特任教授・名誉教授)にも月一回のセミナー講師をお願いしています。赤木先生はパワエレ分野における最先端の研究に従事しておられますが、ご依頼しているパワエレアカデミックセミナーでは初中級クラスの技術者でも理解できるよう平易な内容で講義していただいています。

パワエレアカデミックセミナー開催風景(Mywayプラス提供)

パワエレアカデミックセミナー開催風景(Mywayプラス提供)

Q:市場の変化やトレンドがあれば教えてください
以前は、家庭における太陽光発電の普及によって家庭用パワーコンディショナーの需要が高まり、パワエレ市場が活性化しました。自動車メーカ各社は大規模な研究開発投資を行っており、パワエレ分野は自動車業界を中心に5年間くらいは積極的な投資が続くものと予想しています。

パワエレ分野には電気技術の学習経験が浅い機械系や情報系の技術者が多数参入してきており、技術者教育に対する強い市場ニーズがあります。大学でパワエレの研究を行っている研究室は少なく、全国の大学・大学院の卒業生は年間200人程度と言われています。25年間、一貫してパワエレ技術の開発に従事してきた当社が大きく貢献できるものと感じています。


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