市場動向詳細

セミナーの場をお客さまの問題解決の相談所に! エヌエフ回路設計ブロックが考える“エヌエフらしい”セミナーとは

今の製品はブラックボックスになっていて、新しい機械に変えれば性能が良くなりました、ということが多いです。それは悪いことではありませんが、何かがあったときに対処がしにくいのも事実です。ブラックボックスの中身はどうなっているか?従来品に何が追加されたので良くなったのか?それはどういう理屈なのか、ということを理解していれば、お客さまが微小信号を測定するときに、一段階上の工夫をしていただけるのです。技術的な部分でお客さまの手助けになることを考えています。

私たちもメーカですからセミナーの目的も製品の拡販から大きくずれることはありませんが、日々お客さまからいただくお問い合わせがセミナーのヒントになっています。同じような技術問い合わせが多いということは、世の中の方が同様に多く困っているということで、そのアウトプットをセミナーとして出すことは、最終的に製品の拡販にもつながると思っています。 また、内容は使い方のコツのようなノウハウと、アカデミックな話の両方がありますが、その両方をさじ加減良く組み合わせていくのが、エヌエフらしさだろうと思っています。


ロングセラーのFGコースをはじめ、今は池袋会場を中心に開催


Q:セミナーの企画はお客さまからいただいているということですか?
その通りです。私たちが企画するというより、技術問い合わせ対応を10年やってきたら、現在の多彩なセミナーになったのです。問い合わせ件数は日によって違いますが、電話とウェブを合わせて多い日は30~40件あります。そのうち70%近くが操作方法や技術的背景についてのご質問です。この豊富なネタをどうセミナーにするかを考えています。

Q:人気セミナーや長くやっているコースはどのようなものですか?
FGのコースはロングセラーで続いています。ある程度開催すれば希望者が一巡して参加者はゼロになるだろうと思っていましたが、ほとんど切れ目がなく、もう始めて7年が経過しましたが、参加者が一向に途切れません。もともとお問い合わせが多かったので作ったコースですが、質問の内容に合わせて中身を少しずつ変えるなどして、今では人気のコースになりました。


nfセミナーテキスト

セミナーテキストの例
ファンクションジェネレータの便利な使い方~同期信号を利用する


Q:いつから今のようなセミナーをやっていますか?
私が着任した10年以上前には、セミナーは単発的に開催していましたが、2008年頃、各営業拠点内に「お客様に気軽にお越しいただいて計測の相談を受けます」という趣旨で”計測ラボラトリー”というのを設置しました。これは今でも活動していますが、その一環で数多くのセミナーを開催したらどうか、ということになって、できる範疇で始めました。その中のひとつがFGです。それまで単発セミナーは外部の広い会場を使って50名位の集客をしていましたが、計測ラボラトリーは大人数の会議室はありませんでした。そこで、小人数に適した内容として実機を操作するセミナーを開催しました。当時は仙台・埼玉・横浜・大阪の4拠点でセミナーを始めました。当初は試行錯誤で、内容について厳しいご意見もいただきましたが、徐々に形が整ってきて、3年前に池袋にグループ会社の拠点を出す際に、1フロアがセミナーに使用できることになりました。フロアを全部使って40人程の開催もできるし、半分に仕切ってミニセミナーにすることもできます。この頃までには現在とほぼ同じ概要のセミナーのシリーズ化ができあがり、今は池袋駅から近くて便利な当社池袋会場での開催が中心になりました。


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