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お客さまのエンジニア育成に貢献したい! 世界のローデ・シュワルツが語るセミナー開催の意義


若い世代に技術伝承を


Q:毎年開催している“EMCユーザ会議”について教えてください
ユーザ会と呼んでいますが、ユーザだけをお呼びしている訳ではありません。大学の先生やユーザの方、協業しているメーカ様に、講演をしていただくだけでなく、当社の製品も展示して説明を行います。会議後は懇親会もあり、著名な講師の周りには人だかりができます。5年前からスタートした企画ですが、毎年参加者は増加傾向にあります。その背景として、EMCの規格は車載だけでなくIoTや医療関連など幅広く普及していることが挙げられます。各分野におけるエキスパートの方から、最新情報を直接入手できる機会ということもあり、前回は350人もの集客を実現することができました。VCCI協会(※)のような団体で規格を決めていた先生に基調講演をしていただくこともあります。

会議は大変盛り上りますが、EMC業界には閉塞感もあるような気がしています。関係者が高齢化している反面、若いエンジニアが育っていないように見えます。各分野の先生方は若い世代に技術伝承をしたいと思っていますから、当社主催でこのような会を設けることが、若手育成の一助になっているとすれば幸いです。また、会議では技術の話が中心で当社製品のPRはほとんど行っていません。インタビューの冒頭において、セミナーの目的は ”エンジニア育成です” と申し上げたのは、こうした背景を受けてのことです。

※VCCI協会:電磁波妨害の自主規制を行う日本の業界団体。前進の名称 情報処理装置等電波障害自主規制協議会(Voluntary Control Council for Information Technology Equipment)の略。

R&Sセミナー風景

セミナー風景(ローデ・シュワルツ・ジャパン提供)

Q:今後のセミナー計画や、御社の展望をお聞かせください
基礎コースのセミナーはこれからも継続して行う予定です。初めて触った計測器や、教えてくれた先輩が使用していたモデルは忘れられないものです。当社のファンを増やすためにも続けていきたいと考えています。また最新テクノロジーのブレイクスルーや、それに関わる規格の変化について常にタイムリーな情報提供をすることで、まず当社にお声をかけて頂けるように努めて参りたいと考えています。

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ーーーーーーーーーーおわり


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