市場動向詳細

お客さまのエンジニア育成に貢献したい! 世界のローデ・シュワルツが語るセミナー開催の意義

Q:セミナーの開催頻度、会場、規模を教えてください
開催頻度は平均月二回です。会場は東京・名古屋・大阪で開催しますが、東京が7割位で一番多く、午後から4時間程度で行ないます。計測器のハンズオントレーニングでは、二人で1台の計測器を使用する関係から一回で10~12名位が限度です。規格関連のコースは40~50名程になります。また、外部講師の方を呼ぶ際には100名以上になる場合もあります。

Q:受講されるのはどのような技術者の方が多いですか?
基礎コースには、企業の新入社員の技術者が参加される場合が多いです。また、当社製品を納入している大学の学生が来ることもあります。ノイズ対策コースでは、電気、電子、あるいは通信機器の設計および開発時の不具合で困っている技術者が来られます。現場の技術者が多いですが、規格動向コースはマネージャークラスの方も来場されます。規格がいつ頃に決まるなら、計測器等の選定をいつ頃までにしないといけない、といった設備投資の時期を知る、あるいは自社のビジネス開始時期を規格動向から判断するなど、ビジネス上の判断をするようなことに役立てていただくケースもあるようです。


基本的な取り扱いや操作方法を習得したい、という需要は無くならない


Q:受講者の反応はいかがでしょうか?
セミナーの最後にアンケートを行っています。10段階評価でスコアを取っていますが、平均8.2位ですから満足度は高いと自負しています。また、記載していただいたご意見を元に講師が内容を見直すことで、次回の内容を改善するように努めています。その他にも、こんな内容のセミナーをして欲しい、というお客さまからのご要望は貴重です。メーカ側の思い込みでなく、お客さまが何を求めているかを聞いた上でそれに合致するものを提供していきたいと考えています。

Q:人気のあるセミナーは何ですか?
スペクトラム・アナライナやネットワーク・アナライザの基礎コースを継続的に行っていますが、常に満員です。計測器の基本的な取り扱い方、操作方法を習得したい、という需要は無くならないと感じます。それ以外で人気が高いのは、規格動向のセミナーです。例えば、EMCの規格がどう変わるのか、携帯電話の5Gはどのような規格になるのかなど、こうした最新の規格動向をいち早く入手し、それに合致したものを開発したいというエンジニアの方に人気があります。規格が大きく変わる際に生じるテクノロジー・ブレイクにおいては、使う計測器や評価方法が変わるため、それに備える必要があるためです。5Gの規格に関するセミナーでは、金曜日にホームページにコースを公開したら月曜日には100人の応募があるような状態ですから、規格動向を知りたい方は大変多いです。

EMC規格やノイズ関連のセミナーも積極的に集客しなくてもほぼ満員になります。EMC市場において、当社のEMIテスト・レシーバのシェアは7割以上あるため、EMC市場における知名度の高さがセミナー集客に貢献していると感じています。メーカは規格に合致しないと製品を出荷できません。ビジネスに直結しているので、規格動向には大変に敏感です。規格関連セミナーの質疑応答は白熱するため、時間も多めに取るようにしています。

規格動向のテキスト例

規格動向のテキスト例


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