市場動向詳細

エンジニアのお困りごとをヒントに! 日置電機が開催する人気セミナーとは

【概要】
 日置電機株式会社では、2017年7月1日に東京都秋葉原にある首都圏営業所内において、Akibaサポートルームをリニューアルオープンしました。Akibaサポートルームは、「見れる! 聞ける! Akibaサポートルーム」ということで、お客さまと日置電機製品のコミュニケーションスペースとして活用いただくことを目的としたものです。
 今回は、Akibaサポートルームに訪問し、計測器セミナーに対する取り組みや運営に関してお話を伺いました。


積極的なセミナー企画の展開


Q:出町氏のお仕事内容を教えてください
通常は電話やメールなど、お客さまからのお問合せに対応しています。首都圏営業所のコールセンターのようなものです。10年以上前から旧東京営業所(神田)で定期的に無料セミナーを開催していて、その仕事を2011年に前任者から引き継ぎました。首都圏営業所で開催するセミナーの担当者として、セミナーの企画・準備・集客・段取り・受付などを行なっています。


Q:これまでにどんなセミナーを開催してこられましたか?
回数が多いのは、校正、漏れ電流計、パワーエレクトロニクスの3つです。校正のセミナーは毎年、必ず実施しています。内容はJCSS校正についてで、10年以上前から続いています。講師の都合もあり、毎年必ずこの時期にやる、と決めてはいませんが、ほぼ同じ内容で10年以上続いています。一番人気のあるセミナーで、今年は希望者が多すぎて会場を変更したほどです。目的は日置電機の品質を含めた技術力を広く知っていただくことです。単に販売だけをやっているということではないと認知していただくために、高精度の計測とはどんなことなのかなど、当社の品質保証のエキスパートが講師を務めます。

出町氏01
出町 浩 氏
日置電機株式会社 営業部 首都圏営業所

次に、この数年は、医療機器の漏れ電流計の製品に関わるセミナーをやっています。漏れ電流計自体はかなり以前からある製品で新しくはありませんが、耐圧試験器をはじめ絶縁など、電気安全規格の中のひとつの項目に、漏れ電流測定があります。主力製品のひとつである漏れ電流計の拡販につなげたい、という思いもあり企画しました。規格になっている色々な項目の中で、どの部分が当社のどのモデルで測定できるかを、製品カタログなどに図表で掲載しています。 医療機器は規格で定められた測定が必要ですが、JIS改訂版が完全施行(5月までが猶予期間でしたが)になりました。規格が新しい版に切り替わるので、そういうタイミングが一番の販売時期のため、数年前からこのテーマでセミナーを始めました。テーマは規格対応なので、それに基づいた試験が必要なことから説き起こして、最後に製品をご紹介しています。

また、私どもはクランプ電力計が主力製品なので、それに関わるパワーエレクトロニクスについてのセミナーも最近は定例化しています。これは製品に絡めた内容ですが、実際の測定器でデモをしたり、アプリケーションのご紹介もしています。 以上の3つが現在の定番化しているセミナーですが、それ以外には新製品発売に合わせたものや、一般公開しないセミナーも行っています。


Q:受講されるのはどのようなエンジニアの方でしょうか?
やるテーマやカテゴリによって違います。たとえば、校正なら品質管理・計測管理の方がほとんどです。職種は偏っているわけではありませんが、R&D・開発・設計の方は少なめで、検査・評価・保守サービスのエンジニアが比較的多いと思います。あくまで個人的な肌感覚なので、正確な比率はわかりませんが、日置電機にご関心をもっていただいているのは、現場で測定器を実際に使う方であるのは間違いありません。


Q:e-友NEWS(日置電機が毎月発行しているメールマガジン)には、首都圏以外のセミナーも必ず載っていますね。セミナーの開講場所や頻度、規模はどのような様子ですか?
全国の営業所ごとにセミナーを企画しておりますが、同じセミナーをタイミングを合わせて、東京・名古屋・大阪と順番に日にちをずらして開催していくこともあります。本社主導というよりは、各営業所で立案して実施しています。集客も含めて色々なことを営業所が行なっています。


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