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「出会いと学びを楽しんでいます」実践技術トレーニング 講師インタビュー


Q:受講されるのはどのような技術者の方が多いですか?

関井氏:単純に人数比で見ると、新入社員(配属前~半年程度)の方が多いです。あちこちで人材難が話題になる近年は特に増えていますね。企業の人材育成への投資という考え方が復活してきていると感じます。

一般のエンジニアの受講者はさまざまですが、たいてい「今これに困っている」というテーマをお持ちの方が多いです。業務の変更で今すぐスペクトラムアナライザを正しく使えるようになりたい、という端的な例もあります。改めて学びたいという方もいらして、若い方ばかりとは限りません。

YLS関井氏2

たくさんの新入社員受講生に講義する関井氏

受講者との一期一会を楽しんでいます


Q:講師として気をつけていることはありますか?

関井氏:いろいろありますが、受講者の事前情報による予習でしょうか。どのような業種なのか、製品にどのようなものがあるのかを調べ、職種がわかればその業務を想像して、必要に応じて関連技術を予習しておきます。計測器のコースでは、メーカのアプリケーション・ノートを読んでおくことも多く、こうしたことが何かと勉強になります。それでも初日の朝、皆さんに業務の内容や受講目的をお聞きして、できるだけ関連の強い部分を詳しく解説・補足するようにしています。ここは少人数制のメリットと言えるでしょう。

受講者とはたいてい一期一会です。でも、プレッシャーにならないようにすることも私には必要です。ですから、今日はどんな出会いがあるのかな、何か新しいことを私も学べるかなと、楽しみにして出かけて行きます。

YLS関井氏3

オシロスコープコースの風景

Q:記憶に残る印象的な思い出はありますか?

関井氏:オンサイトコース(※)で前泊の場合、そこはフリーランスの強みで昼から少し観光を楽しむこともあります。でも初めての会場だと勝手が分からないので、うっかり通路を出たら戻れなくなったなんて思い出もあります。

私の自宅から定期開催コースの会場(神奈川県相模原市)へは1時間半ほどかかりますが、あるカスタマイズコースで、受講者のお一人がすぐ近所にお住まいだと分かって驚いたことがあります。また、ある受講者の会社名が記憶にあって、後日、名刺を整理していたら、展示会でご説明いただいたご本人でした。世間は狭いですね。
※:オンサイトコース:定期開催コースとは別に、お客さまの会場で開催するコース。

Q:困ったことや、ご苦労されたことはありますか?

関井氏:講師は任されたコースの時間管理にも責任があるわけですが、補足解説の話が膨らんでしまって時間が足りなくなってしまうことがあります。もちろん受講されている方がうなずいたり、質問をはさんだりと興味を示して下さるので、ついつい脱線モードから戻れなくなります。実践技術トレーニングは、定期開催コースのお申込みがお一人でも開催しますので、ときどきマンツーマンになることがあります。この場合は承諾をいただいて1時間延長なんていうことがありますが、大人数のクラスの場合はタイムキープに冷や汗をかくこともあります。

そういえば、逆のようなこともありました。とても熱心な受講者ばかりのオンサイトコースで、休憩時間に毎回個別質問があり、お昼休みには行列ができてしまったのです。なかなかトイレに行けずに困りました。


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