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校正トピックス「定盤をどのようにセッティングしていますか ? 」

エヌケイエス株式会社

本記事はグループ企業のエヌケイエス株式会社ホームページより転載をしています。

NKS流「ためしてガッテン!」

定盤の水平出しで困っていませんか?

日頃、水平だと思い込んで使われている定盤は、本当に水平なのか不安に思われたことはありませんか。
実際の現場では地盤の影響等の理由から定盤の水平が狂っていることがあります。
また、水平出ししようにもなかなか上手く出来なくて困った経験はありませんか。
そんな疑問から定盤の水平の調整方法を検証してみました。

どのやり方が早く正確に出来るのか実験してみました。

【実験に使用した測定器】
精密石定盤(関ヶ原製作所製)
E-702-011 No:23433 JIS0級
750mm×1000mm
精密平型水準器(藤田製作所製)
701 No:F16796
定盤の上に水準器を載せて各支持足にて水平出しを行いました。
実験1 : 4点の支持足にて実施
実験2 : 3点の支持足にて実施

この2つの方法を比べて実験しました。

実験に使用した測定器
実験1 4点の支持足にて実施
実験2 3点の支持足にて実施

実験結果から

実験1:4点の支持足による水平出しは何回やっても出来ませんでした。
実験2:3点の支持足による水平出しは、わずか2回の調整でたちまち完了し、2分30秒で出来ました。

水平出しは3点支持と調整の手順が重要

3点を通る平面は必ず存在しますが、4点を通る平面は必ず存在するとは限りません。
実は定盤は3点の足で水平出しが出来る様にメーカにて設計されています。
補助支えは、支点の1点側が不安定になることを予防する為のものであり、ほんの軽く定盤に接触する程度の支えです。従って水平出しは必ず3点の支持足にて行ってください。

5点支えの定盤に於ける支持足の位置

初めは3点支持より4点支持の方が安定するだろうと信じて実験を始めましたが、3点支持でやってみるとなるほどこの理屈が理解出来るし、すごくスムーズに出来るんだと痛感しました。
今回の実験2の手順通りに実施されると早く正確に水平出しが出来る事が分かりました。是非この方法をご活用ください。


転載元「エヌケイエス株式会社」のホームページは こちらから

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