2018/01/22
パワーエレクトロニクスの波形計測ソリューション特集
危険な絶縁トランスを使用する測定では高周波までは絶縁できていないので、高周波のCMRRが落ちることになり、広帯域のフローティング測定にはお勧めできません。シングルエンド・パッシブプローブを使用したフローティング測定には、アイソレーションシステムを推奨します。
入出力間を光で絶縁した測定システムを構築し、高電圧の波形測定を安心して行うことができる、アイソレーション・プローブ SE-6000 / SE-6010をご紹介します。
概要
測定用途
接続イメージ
フローティング・広帯域・多チャネル・同時測定、超高電圧のフローティング測定に対応のアイソレーションシステム DM-8000のご紹介
モータなどを駆動する3 相インバータの出力電圧波形は上図のようなパルス状の電圧波形となります。
インバータの上アームのVceやVgeを測定aする場合には、出力波形を基準にしてゲート電圧やコレクタ電圧を測定する必要がありますので、オシロスコープに付属するシングルエンド入力のプローブを使用することができません。
従来、このような測定には差動プローブが使用されてきましたが、同相除去比や耐同相電圧の制約により波形が乱れたり充分な測定帯域を確保するのが難しい場合がありました。
本アイソレーションシステムでは、光ファイバによるアイソレーションにより、上記制約を受けずに正確に信号観測することができます。
執筆協力: 岩崎通信機株式会社 電子計測機器のホームページはこちら