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学び情報

2023/07/14
計測器は商品なので、形名 (かためい) 、品名などの名称があります。本稿は「計測器の形名」について考察する連載コラムです。前回はTDS3000シリーズ以降にオシロスコープの形名に基本仕様を示す数字が使われるようになったことを述べました。2000年代以降は形名の頭に、オシロスコープの機能を示す英字3文字が使われるようになります。DSO (Digital Storage Oscilloscope) 、DPO (Digital Phosphor Oscilloscope) 、DSA (Digital Signal/Serial Analyzer) 、MSO (Mixed Signal Oscilloscope) 、MDO (Mixed Domain Oscilloscope) などの文字列です。マイクロプロセッサの普及やデジタル通信の高速化を背景に、デジタルオシロスコープがロジックアナライザやスペクトラムアナライザなどの機能を吸収して、これらの形名は出現します。どんな由来がオシロスコープの形名 (シリーズ名) にあるのか、今回もアナログオシロスコープ時代から話します。
2021/11/15
株式会社チノー(以下チノー)は1936年設立で、温度を中心とした制御・計測・監視の機器を産業分野に提供している老舗企業である。製品群は記録計、温度測定器、計装関連機器と多岐にわたるが、特に温度関連はセンサから温湿度計、放射温度計、熱画像計測装置、温度校正器などラインアップが多い。2020年初からの新型コロナウイルスの感染拡大の中で、国家温度基準にトレーサブルな高精度でありながら、使い方が大変簡便な人体表面温度の監視用赤外線サーモグラフィカメラThermoview(サーモヴュー)を発売した。センサ市場開拓統括部 部長 宮井浩行氏に、熱画像計測の概要、キーとなるトレーサビリティ、今後の展望などを伺った。

市場動向

2022/03/29
本稿では、ECUに使われているワンチップマイクロコンピュータを主として解説します。最初に、マイクロコンピュータが車載ECUで採用された歴史をOldsmobileのMISARから始まり、どう普及したかを述べます。その後に、マイクロコンピュータの基本構造と動作メカニズム(レジスタやALU、アセンブリ言語、コンパイルなど)を説明します。処理性能を向上させる高速化技術として、非ノイマン型コンピュータ、パイプライン処理、キャッシュメモリ、DMA、マルチコア、DSP、FPUなどを解説します。また、マイクロコンピュータを使用したECUの開発で不可欠な開発環境であるICE、JTAG、EPROMなどについて解説します。最後にECU開発で使用される計測器を紹介します。