2022/08/09
自動車技術会が主催する「人とくるまのテクノロジー展 2022 横浜」(Automotive Engineering Exposition)が、3年ぶりのリアル展示会として2022年5月にパシフィコ横浜で開催されました。テスティングのコーナには約130社が出展し、計測器/分析機器50社の中からTEO取材班は3社を取材しました。まずICEやプロトコルアナライザで実績のあるガイロジックが展示する、Technica Engineering社の車載ネットワーク機器。車載Ethernet100/1000BASE-T1の最新テストツール。次は自動車向け組込みシステム開発で知られるイータスが提案する、SDV開発ツールチェーン。CASEの先にある将来の自動車アプリケーションの開発環境につながる話です。最後は自動運転で脚光を浴びるRACELOGIC社のGPSデータロガー。超高感度RTK GPSシステムを搭載した7月発売の新製品について、VBOX JAPNで話を伺いました。
2022/07/27
産業機器は数多くの法規などに準拠して開発、生産、販売されていますが、とりわけ自動車は人命と直接的に関係するため、安全性はもとより、環境などに対する制約を受けます。対象は国内だけでなく販売先の国々や地域の法令を遵守することが求められます。仮に、違反が判明すると、リコールの処置にとどまらず、賠償の対象となります。更に、近年では自動車システムの高度化に伴い、サイバーセキュリティなど新たな規制が導入されています。一方、運転者に対しては、道路交通に関する多くのルールを順守することが求められます。
2022/06/27
自動車のトランスミッション (変速機) はエンジンの動力を車輪に伝える主要な機能です。内燃機関はエンジンが一定回転数範囲でないと安定した特性にならないため、トランスミッションによって、エンジン回転数が最適な領域となるように設定されています。車両の電動化において、特にピュアEV車ではトランスミッションが搭載されないことが主流となっています。しかしながら、今後、トランスミッションは基本機能である「変速」だけでなく、燃費改善や車両の走行性能を向上させるために駆動モータとの連携も必要になってくるでしょう。本稿では、自動車用のトランスミッションに関する基本的な技術を紹介します。まず、トランスミッションの歴史を述べ、その後に、トランスミッションの原理、基本構造を説明します。代表的な方式であるMT (Manual Transmission) でクラッチの構造や作動イメージを図解します。その他の方式としてAMT (Automated Manual Transmission) 、DCT (Dual Clutch Transmission) 、ステップAT (Automated Transmission) 、CVT (Continuously Variable Transmission) についても述べます。各方式の特徴的な技術としてシンクロメッシュ機構、プラネタリーギヤセット、トルクコンバータ、トロイダル式CVTおよびTCU (Transmission Control Unit) などを説明します。最後にトランスミッションの開発で使用される計測器を紹介します。
2022/06/02
本稿では、自動車用のエンジンに関する技術、いわゆる内燃機関の基本的な技術を紹介します。まず、内燃機関の歴史を述べ、その後に、内燃機関の原理、基本構造、内燃機関を構成する主要部品を説明します。基本であるオットーサイクルやPV線図から始まり、ガソリンエンジンとディーゼルエンジン、ロータリエンジンの違いを述べます。部品はシリンダ、ピストン、ターボチャージャ、点火プラグなどを概説し、進化の技術として可変圧縮比や希薄燃焼、直噴などに触れます。最後に内燃機関の開発で使用される計測器を紹介します。
2022/05/25
TechEyesOnline取材班(TEO)は2022年3月16日(水)~18日(金)に東京ビッグサイト東ホールで開催されたスマートエネルギーWeek2022春展を回りました。省・創・蓄エネに関する技術・製品・サービスが出展する、世界最大級のエネルギー総合展です。今回はトップシェア企業3社を、製品紹介だけではなく、アプリケーションや業界動向も含めて取材しました。