2021/11/15
季節のバナー画像シリーズ【Vol.36】紅葉の名所を訪ねて Part2
“TechEyesOnline”のバナー画像として採用した取材先をご紹介していくシリーズです。
うつろい変わりゆく季節感や日本の四季折々を、TEO取材班がお届けします。 第三十六回は、“紅葉の名所を訪ねて Part2”です。
観音沼森林公園(福島県南会津郡下郷町)
観音沼森林公園は、標高900m、観音山(標高1,640m)の西麓にあり、観音沼は、1万7千年前の甲子旭岳の噴火による溶岩が長い間に侵食されてできたといわれる。
沼一帯は広葉樹の森に囲まれた紅葉の絶景スポットで、水面に映りこむ美しい色彩をカメラに収めようと多くの人が訪れる。
徐々に色移ろい、赤や黄金に染まっていく木々は、10月中旬から11月上旬のわずかな期間にのみ見られる貴重な光景だ。遊歩道は静寂と神秘的なムードが漂っている。
秘境と言われていた観音沼だが、2008年に着工から33年を要した甲子道路(R289)が開通して白河とつながり、東京からわずか3時間でアクセスできるようになった。難所の通行を可能にした甲子トンネルは、南会津の下郷町と白河の西郷村の間にまたがる甲子山(標高1,549m)を貫通する全長約4.3kmにも及ぶ福島県で一番長いトンネルだ。
トンネルを抜けて甲子大橋を渡ると、元湯甲子温泉旅館大黒屋がある。
第八代将軍徳川吉宗の孫で白河藩三代藩主、松平定信公(楽翁公)は甲子の風光と温泉を愛し、絶景が一望できるこの地に別荘 勝花亭を設け、甲子の景勝を詠んだ。
「白河に至りて甲子山を見ざらんは、孔子の門を過ぎて堂に入らざるが如し」
現在は、旅館大黒屋の離れとして使われている。
阿武隈川の流れに沿うように甲子道路(R289)を東へ。
紅葉の道は白河まで続く。
観音沼森林公園
【お問い合わせ】
下郷町観光協会
TEO取材班
(取材日:2021年11月3、4日)
(取材日:2021年11月3、4日)
TechEyesOnline について
会員登録はこちら「バナー画像シリーズ」インデックス