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2021/10/01

季節のバナー画像シリーズ【Vol.35】勝沼のぶどう


“TechEyesOnline”のバナー画像として採用した取材先をご紹介していくシリーズです。
うつろい変わりゆく季節感や日本の四季折々を、TEO取材班がお届けします。 第三十五回は、“勝沼のぶどう”です。

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たわわに実った勝沼の”甲州”

勝沼の甲州

800年前に勝沼で発見された「甲州」。2013年のDNA鑑定で起源は欧州と判明した。旬は9月中旬から10月中旬。

 甲府盆地は、昼夜の寒暖差が大きく日照時間が長いのが特徴だ。
 さらに砂地の傾斜地は水はけがよくて果樹栽培に向いており、勝沼付近は笛吹川の扇状地ということもあって高級なぶどう栽培が盛んである。

 勝沼ぶどう郷駅付近にはぶどう畑が広がり、フルーツラインと呼ばれる道沿いにはたくさんのぶどう売店が軒を連ねる。 ぶどう狩りなどに栽培される生食用品種には、黒系の巨峰やピオーネ、赤系のデラウエアや甲斐路、緑系のシャインマスカットなどがある。
 今年は、夏から秋にかけての長雨の影響で、雨に弱い品種の収穫が少なかったようだ。

赤紫色の果皮、柔らかい果肉に適度な酸味とわずかな渋みがある甲州。お店では様々な品種を試食させてくれる。(甲斐乙女、甲斐路、シャインマスカットなど)

 ところで、ワインに使われる「甲州」は山梨県の固有品種で、日本でいちばん古い品種といわれている。主としてワイン用だが生食用にも使われている兼用品種で別名甲州葡萄とも呼ばれる。
 ぶどうの生産日本一の山梨県では平成になって甲州とは別にサニードルチェなどの銘柄を開発している。

甲州ワインのマスカット・ベーリーA。
シャトー・メルシャン勝沼ワイナリーで製造し、オーク樽とステンレスタンクで1年育成。樽の感触と甘美な果実のバランスがほどよい。

ビーフステーキ

熟成されたビーフステーキにワインがよく合う。

 一般に、ぶどう狩りなどに使われる生食用とワイン醸造用とでは、品種も育て方も違う。棚で大事に育てられる生食用に対し、ワイン用は見た目もどうあれ、種があっても渋くともよいそうだ。

 育ちが違う両者を買って帰り、中秋の名月(2021年は9月21日)だった日に窓を開けて、夜空の満月を眺めながら、秋の夜長と勝沼のぶどうをゆっくりと味わった。

笛吹市の市街と黒岳

笛吹市の市街と黒岳。雲が無ければ、河口湖の先に富士山が望める。

ほうとう蔵 歩成の黄金ほうとう

山梨県のソウルフード、ほうとう蔵 歩成の黄金ほうとう。
豚肉とあわびの煮貝入り。

シャインマスカットとサニードルチェ

お土産に買ったシャインマスカットとサニードルチェ

松ぼっくり

深まりゆく秋。。



勝沼のぶどう


【お問い合わせ】
甲州市公式ホームページ
TEO取材班 
(取材日:2021年9月19日)


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