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2021/08/16

季節のバナー画像シリーズ【Vol.34】野木のひまわり畑


“TechEyesOnline”のバナー画像として採用した取材先をご紹介していくシリーズです。
うつろい変わりゆく季節感や日本の四季折々を、TEO取材班がお届けします。 第三十四回は、“野木のひまわり畑”です。

バナー

栃木県野木町のハイブリッドサンフラワー

野木のひまわり

和名は向日葵、英名はSunflower、学名のHelianthusは「太陽の花」。
すっくと立ち上った茎からは太陽のような大輪の花をつける。

 連日の猛暑。
 照りつける太陽に向かって、ひまわりの花は真っすぐに伸びる。
 ここ野木町は栃木県の最南端にあり、ひまわり畑が有名な町だ。(※)

日光街道を北上し、JR東日本東北本線野木駅手前の線路寄りに右折すると、ひまわり畑はある。

 ひまわりで懐かしい思い出がよぎる。
 小学校からの帰り道、街角の雑貨屋の裏側にひまわり畑があった。
 ひまわりは当時の私よりはるかに背が高く、かくれんぼうにはもってこい。
 悪ガキ同士ではしゃぎ過ぎ、雑貨屋のおばあさんによく怒られた。
 足を擦りむいた時に塗ってもらった赤チンは沁みた。
 おばあさんはかなり年寄りに見えたが、今の私とそう変わらないのかもしれない。
 この雑貨屋からは生家の赤いトタン屋根が見えた。
 家の前でカレーの匂いがすると嬉しかったものだ。
 時は過ぎ、砂利道だった通りは舗装され、建物も変わり街は変わっていった。
 ひまわり畑も雑貨屋も生家も今は無い。

野木神社

近くにある野木神社。
主祭神は菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと、応神天皇の皇太子)。大化改新以前の創建と伝わる下野古社の一つ。

野木ホフマン館の煉瓦窯

野木ホフマン館の国指定重要文化財の煉瓦窯。
明治20年設立の下野煉化製造会社のホフマン窯。窯の作る赤煉瓦は日本の近代建築の礎となった。

「こびとカフェ」のひまわりピッツァ

館内の「こびとカフェ」のひんやりスイーツ、ひまわりピッツア。
中央にチョコアイス、花びらはマンゴー、葉はバジル。

 ところで、東京オリンピック・パラリンピックのメダリストに副賞として贈られるビクトリーブーケには小さなひまわりがあしらわれていたのをお気づきだろうか。
 東日本大震災の被害が及んだ宮城県産のもので、小さく咲かせるのは難しく、根張りが広がらないよう調整したりするそうだ。ほかにも岩手県産のリンドウや福島県産のナルコランなどが添えられた。
 これらは被災地の復興の願いが込められている。

※4.3ヘクタールに約30万本咲きそろうハイブリッドサンフラワーを中心に30年ほど前から毎夏フェスティバルを開催し、ひまわりが町のシンボルとなっている。(2020年,2021年は中止)



野木のひまわり畑


【お問い合わせ】
野木町公式ホームページ
TEO取材班 
(取材日:2021年7月31日)


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