お知らせ

2018/08/22

季節のバナー画像シリーズ【Vol.11】京都の涼

"TechEyesOnline”のバナー画像として採用した取材先をご紹介していくシリーズです。
うつろい変わりゆく季節感や日本の四季折々を、TEO取材班がお届けします。 第十一回は、”京都の涼”です。

バナー

五山の送り火(大文字山)


 この夏は、埼玉県熊谷市で日本歴代最高となる41.1度を記録するなど、とかく猛暑が話題となったが、ここ京都も四方を山に囲まれた盆地で、その暑さは尋常ではない。

 「そんな時期にわざわざ京都へ?」という声も聞こえてきそうだが、単なる逍遥ではなく、京都ならではの「涼」を探しに行くのを目的としたい。



 京都駅に降り立つと生憎の雨模様。「涼」を探す前に、雨の京都をどう過ごそうかと思案する。


 訪れたのは東山七条の京都国立博物館。京都の文化財を中心に、収蔵・寄託品約12,000点の中から約4,000点が常設展示されている。ひんやりとした館内で、至宝や文化芸術に触れ、満喫した時間を過ごす。


京都国立博物館内の明治古都館(重要文化財)

京都国立博物館内の明治古都館(重要文化財)


 鴨川べりにやって来た。今日は五山の送り火で、点火までに納涼床と洒落込むつもりだったが、どうやら空の乱れはおさまりそうも無い。


鴨川と納涼床


 いったん雨が上がろうとも、驟雨にて油断がならぬという訳で、残念ながら室内で料理を賞味することに。


京都の夏の味と言えば鱧。冬瓜の冷製スープなど涼味溢れる料理が並ぶ



 やがて大文字焼きの点火の時刻だ。鴨川沿いを眺めの良いデルタ地点まで歩いた。

大文字の送り火

大文字の送り火

京都国立博物館内の明治古都館(重要文化財)

京都タワー



 翌日は一転カラッと晴れて青空が広がり、気温も上がる。

 嵐山へ。

桂川と渡月橋

桂川と渡月橋

竹林の小径

竹林の小径




 嵯峨野に広がる竹林の散策路へ。無数の竹が陽光を遮り日陰となった涼やかな路を歩く。ふと見上げると、梢に浮かぶ木漏れ日が柔らかい光を笹葉に照らしていた。



 風がそよぐと「カン、コン」と竹同士がぶつかる音が響いて、心が癒される気分になる。

天龍寺

天龍寺




 ふたたび東へ戻り、全国3万社の稲荷神社の総本営である伏見稲荷神社へ。

 千本鳥居で有名な人気観光地だが、自分が海外に来ていると錯覚するほど外国人が多いのに驚いた。(※)


千本鳥居

千本鳥居

四ツ辻

四ツ辻から京都市内を一望

お山めぐり

お山めぐり


 鳥居の下は日陰となってとても涼しい。清々しい天気にも後押しされ、稲荷山山頂を抜ける「お山めぐり」を楽しんだ。



 「涼」を探す京旅もそろそろ終わらせよう。


 最後にとても涼やかでお洒落なカフェに立ち寄った。


 東本願寺近く、京都駅から歩いても15分ほどの住宅街にある「Walden Woods Kyoto」。


 テーブルもイスもない真っ白に包まれた不思議な空間に、しばし心が安らいだ。



※伏見稲荷大社は、訪日客人気観光地5年連続首位(調査:トリップアドバイザー)。


京都の涼


【場所】
 〈京都市〉
 京都国立博物館(東山七条)  鴨川デルタ(出町柳)  嵐山  伏見稲荷

TEO取材班 
(取材日:2018年8月16日、17日)


TechEyesOnline について

会員登録はこちら


「バナー画像シリーズ」インデックス

タグ