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2018/07/13

季節のバナー画像シリーズ【Vol.10】入谷朝顔まつりと浅草寺のほおずき市

"TechEyesOnline”のバナー画像として採用した取材先をご紹介していくシリーズです。
うつろい変わりゆく季節感や日本の四季折々を、TEO取材班がお届けします。 第十回は、”入谷朝顔まつりと浅草寺のほおずき市”です。

バナー

浅草寺のほおずき市


 例年よりも早く梅雨が明け、本格的な夏の到来を迎えた。

 頭上からは太陽が容赦なく照りつけ、うだるような暑い日が続く。


 入谷朝顔まつりと浅草寺のほおずき市は、例年7月初旬に開催される東京の夏の二大イベントで、江戸情緒豊かな下町の風物詩だ。


入谷朝顔まつり

入谷朝顔まつり

 今年で70周年を迎えた朝顔まつり。大田蜀山人の狂歌「恐れ入谷の鬼子母神~」の洒落言葉で有名な入谷鬼子母神(真源寺)を中心に、その沿道に120軒の朝顔業者と100軒の露店が立ち並ぶ。

「恐れ入谷の鬼子母神」で知られる入谷鬼子母神(真源寺)

「恐れ入谷の鬼子母神」で知られる
入谷鬼子母神(真源寺)


 もともと朝顔は、奈良時代に遣唐使により下剤として他の薬とともに持ち込まれ、薬草として栽培された。鑑賞用として広がったのは江戸時代中期以降で、品種改良が進んだ。

 入谷の朝顔が有名になったのは明治になってから。十数軒の植木屋が軒を連ねて朝顔造りを始めたのがきっかけだという。

 一度は姿を消した朝顔市だったが、戦後の昭和23年に復活。今では40万人が訪れる賑わいになった。





露店に並ぶ朝顔鉢

露店に並ぶ朝顔鉢

涼やかさを感じるブルーの花が人気のようだ

涼やかさを感じるブルーの花が人気のようだ


 浴衣姿の娘さんがあんどん仕立ての朝顔鉢を持ち帰る風情は、猛暑のさなかの一服の清涼剤だ。

下町の風情が溢れている

下町の風情が溢れている


 ほおずき市は、浅草寺の四万六千日の縁日にあたる7月9日・10日の両日に催され、境内にはほおずきを売る露店が100を超える。

 鮮やかな朱色で彩られた軒先には、江戸風鈴の音色が涼を奏でている。


大賑わいの浅草寺

大賑わいの浅草寺

鮮やかな朱色のほおずき

鮮やかな朱色のほおずき


  「縁起物だよ!」

 いかにも江戸っ子といった感じのいなせな格好の売り子に声を掛けられ、枝ほおずきを買った。



ほおずきの鉢植え

ほおずきの鉢植え

腹掛・股引姿の粋な売り子さんたち

腹掛・股引姿の粋な売り子さんたち


 それにしても、暑い。

 さあて。四万六千日分の御利益もいただいたことだし、ここはひとつ、夏が旬の泥鰌でも食べて精をつけて帰るとしようか。


駒形どぜう 本店

駒形どぜう 本店

鯉のあらい

鯉のあらい


入谷朝顔まつりと浅草寺のほおずき市


【期間】(2018年は終了)
 入谷朝顔まつり:2018年7月6日(金)~7月8日(日)
 浅草寺のほおずき市:2018年7月9日(月)~7月10日(火)

【場所】
 入谷朝顔まつり:真源寺周辺
 浅草寺のほおずき市:浅草寺境内

【お問い合わせ】
 入谷朝顔まつり:下谷観光連盟・入谷朝顔実行委員会 公式ホームページ
 浅草寺のほおずき市:浅草寺ホームページ  
TEO取材班 
(取材日:2018年7月8日、7月10日)


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