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2018/06/20

季節のバナー画像シリーズ【Vol.9】鎌倉の紫陽花

"TechEyesOnline”のバナー画像として採用した取材先をご紹介していくシリーズです。
うつろい変わりゆく季節感や日本の四季折々を、TEO取材班がお届けします。 第九回は、”鎌倉の紫陽花”です。

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鎌倉・成就院参道の紫陽花


 紫陽花といえば鎌倉と言うくらい、この時期たくさんの人が訪れる。

 山海に囲まれた風光明媚な景色に恵まれ、街並みには100を超える神社仏閣が佇み、春花秋月をめでながらの散策が楽しめる古都・鎌倉。

 なかでも紫陽花は特別だ。今や梅雨期の象徴として、テレビのニュースでは長谷寺や明月院の開花情報が伝えられないことはない。

 もともとは地形的に谷戸(※)が多く、斜面の土砂崩れなどを防ごうと根を横に広く張る紫陽花を植えるのが好まれたようだが、昨今は毎年の丹念な挿し木による園芸活動の賜物であろうことに、多種多色の華やかさが増大している。

 とはいえ、帰するところ五月雨に濡れた古刹とその境内をしっとりと彩る青いヒメアジサイの結合は、見るものを枯淡な趣に浸らせてくれる鎌倉ならではの情景だ。何処の土地にだって咲いている紫陽花なのだが、例年観賞家が大挙する所以だろう。


成就院参道から由比ガ浜を望む

成就院参道から由比ガ浜を望む

 成就院の参道はかつて「あじさい参道」と呼ばれ、紫陽花越しに由比ガ浜を見下ろせる人気スポットだったが、3年ほど前から修復工事を行い、その際多くの紫陽花株が宮城県南三陸町に寄贈されたため、今はわずかな株を残すのみとなっていた。


 鎌倉の紫陽花で最も有名な場所のひとつである長谷寺へ。観光バスが去来し、週末ともなれば散策路の周遊までには2時間待ちを要することも。


長谷寺の山門

長谷寺の山門

外国人観光客も多い

外国人観光客も多い


色とりどりの紫陽花が並ぶ

色とりどりの紫陽花が並ぶ

境内には路傍やほんの片隅にも清淑な紫陽花が発見できる

境内では路傍やほんの片隅にも清淑な紫陽花が発見できる

見晴台からの眺め

見晴台からの眺め


 高徳院へ足を伸ばし、露坐の大仏を拝観。

青空が似合う鎌倉大仏

青空が似合う鎌倉大仏


 鎌倉駅へ戻り、小町通りの「秋本」で釜揚げしらす丼を賞味する。(あいにくこの日は不漁のため生しらすはお預けとなった…。残念!)

釜揚げしらす丼

釜揚げしらす丼

鶴岡八幡宮

鶴岡八幡宮
(左端には2010年に倒れてしまい、現在は切断され移植された大銀杏の幹が見える)


※谷戸・・・山々の谷あいの低湿地。鎌倉では「谷」と書いて「ヤツ」と読む地名が多く見られる。


鎌倉の紫陽花

【期間】
 6月上旬~下旬

【場所】
 北鎌倉駅周辺(明月院、円覚寺、東慶寺など)、金沢街道周辺(瑞泉寺、一条恵観山荘など)、長谷駅周辺(長谷寺、御霊神社など)

【お問い合わせ】
 鎌倉市 市民生活部観光課観光担当  (電話:0467-61-3884)

「鎌倉アジサイ花めぐり」
TEO取材班 
(取材日:2018年6月12日)


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