お知らせ

2018/01/22

季節のバナー画像シリーズ【Vol.3】大磯の左義長(1)

"TechEyesOnline”のバナー画像として採用した取材先をご紹介していくシリーズです。
うつろい変わりゆく季節感や日本の四季折々を、TEO取材班がお届けします。 第三回は、”大磯の左義長”です。(2回にわたってご案内します)

バナー

大磯の左義長(1)

大磯の左義長(サイト)

大磯の左義長(正月飾りや縁起物を集めた円錐型のサイト)


「心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ 」
(俗世間から離れた私のような身であっても、しみじみすることはあるものです。鴫(しぎ)が飛び立つ沢の夕暮れよ)

鴫立庵

鴫立庵


大磯の旧東海道沿いに、この新古今和歌集に収録されている西行法師の歌に因み、1664 年に小田原の崇雪(そうせつ)という人物によって建てられた俳諧道場「鴫立庵」がある。


その鴫立庵にある標石に刻まれた「著盡湘南清絶地」の文字から、ここ大磯が“湘南発祥の地”とされている。


中国湘江南部の景勝地に例えられるほど、大磯の清清しく広がる海辺の景観は素晴らしく、文人や政財界の大物たちが愛した別荘地に相応しかろう。


もっとも「湘南」は神奈川県の相模湾沿岸一帯を指す地名だが、その範囲については諸説あり、今も論議が続いているようだ。

おんべ竹

おんべ竹(大穂竹)


鴫立庵から東へ向かう。


下町通りでは「道切り」が施され、吹流しや巾着で飾った「おんべ竹」が風にたなびいていた。


小正月に正月飾りなどを焼く「左義長」という行事がある。地方によっては「どんど焼き」や「とんど」とも呼ばれる。


「大磯の左義長」(セエトバレエ)は国指定の重要無形民族文化財で、家内安全、無病息災を願って行われるセエノカミサン(道祖神)の壮大な火祭りだ。

北浜海岸に建てられた9基のサイト

北浜海岸に建てられた9基のサイト

サイトには達磨や千羽鶴などが集められていた

サイトには達磨や千羽鶴などが集められていた

セエノカミサン(道祖神)のオカリヤ(お仮屋)

セエノカミサン(道祖神)のオカリヤ(お仮屋)
<浜之町>
(お仮屋には、子供が籠もって参拝者をお迎えし、賽銭は子供たちの小遣いになる)


「七所(ナナトコ)参り」といわれる各所すべてのセエノカミサンにひと通りお参りを済ませると、お神酒が振る舞われ、祭りのムードが高まっていく。

だんご花(まゆ玉)

だんご花(まゆ玉)
(竹竿の先に輪挿しにし、どんどの火で焼いて食べると1年間は風邪をひかないといわれている)

火祭りの前に、長者町ではお神酒が振る舞われていた

火祭りの前に、長者町ではお神酒が振る舞われていた



日が沈み、いよいよだ。長者町の灯籠が海岸へと導く。


長者町の灯籠

長者町の灯籠
(海岸までの道のりを灯してくれる)


大磯の左義長

国指定重要無形民族文化財


【お問い合わせ】
大磯町
産業環境部 産業観光課 観光推進係
〒255-0003 神奈川県中郡大磯町大磯1398-18
電話番号:0463-61-4100

TEO取材班 
(取材日:2018年1月11日,13日)


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